2年程前、十年来の取引先社長が肺癌になった時の話です。
社長の病状は親族と一部の社員にしか公表していませんでしたが、私が肺癌手術経験が有る事を知っていた社員の方から社長の病状を報告して頂きました。

「社長の癌は肺とリンパ節に転移して居て、現状では手術が出来ないと診断されたそうです。」と社員の方から聞いた時には愕然としました。10年前の自分に同じ診断が出されたら・・・・ 自分はどうしたか・・・?

社長は長期入院を覚悟して抗癌剤治療を選択しました。抗癌剤で癌を小さくしてから放射線治療をする計画だったそうです。長期入院になるので、我々取引先にも社長が入院する事の報告が有りました。

半年程経過したある日、会社に電話したら「社長が退院して居ます」と、電話口に社長が出てきて驚きましたが、
社長から「抗癌剤が体質にあって癌が全て消えましたよ。担当医も奇跡だと言ってました。」と聞いた時には2度驚きました。

社長は一時期、気弱になって居たそうですが、抗癌剤治療の成果を実感出来た頃には、気力も体力も充実していたそうです。

苦しい抗癌剤治療を選択した社長の決断が素晴らしいと思います。

先日、数年ぶりにお酒を飲みながら体験談を伺いました。酒もタバコも大好きな、元気な当時の社長でした。